奇々怪々の日経新聞「拉致報道」
記事によれば、この日経新聞の報道のあと、菅官房長官は直ちに否定し、新聞社に抗議したとある。外務省も同様。日経新聞は7月3日にも拉致被害者生存者リストの報道をして、菅氏はそのときも同じ反応だった。 これが政府に批判的な夕刊○×とか、週刊△□とか言うのなら、まあそんなこともある...
虚妄の集団的自衛権行使容認と現実の脅威
首藤さんは専門家だから、集団的自衛権行使容認についてもっと発言したらどうですか...とよく言われるが、正直あまり乗り気ではない。というのは、この論議はどこか嘘くさいところがあるからだ。 7月1日の閣議を受けて、2日の新聞各紙は「戦後の安保政策転換」と書いているが、実は、この...
ODAが軍事援助に使われる時代の到来....
ついにそんな時代がきた。 今日の読売新聞( www.yomiuri.co.jp/politics/20140626-OYT1T50136.html )によると、「ODA大綱見直しに関する有識者懇談会」(座長・薬師寺泰蔵慶大名誉教授)。現在の大綱は、「軍事的用途の回避」を掲げ...
ダストボウル:オクラホマの砂嵐は何を生みだすか?
イギリスのBBCとアメリカのABCやCNNとをモニターしていると、いかにグローバルニュースとはいえ、ローカル要素が強くでて参考になる。しかし、その一方で英米の差を感じない同じニュースがながれていることがある。イラクのISISの侵攻がその例だ。連日のごとくISIS(ISIL)...
ISISを「イラク過激派」と表現するのはおかしくない?
イラクの反政府勢力ISIS(ISIL)がついにシリア国境の拠点を制圧。これによってISISはイラク内の集団から直接に他国と接する「国家」に変貌した。 そうしたISISを日本の新聞はまだ「イラク過激派」と表現しているが、不思議な話しだ。過激派というと、大学キャンパスの片隅で立...
原発再稼動の前にロゴビン・レポートを読め
今日は某新聞社の記者がオフィスにきて、原発再稼動問題での最近の展開から民主党時代の原発事故収束PTの話しました。特にロゴビン報告というは初めて聞く話で、興味を持ったようです。 原子力事故収束これもTPPと同じぐらい精力をかけて取り組んだ問題で、落選後に移転した事務所のスペー...
閣議が開戦の御前会議
安倍政権と集団的自衛権問題の怪しげな部分は、閣議決定にえらい権威を与えようとしていることだ。無論、政府の重要決定が閣議によってなされることには異論がない。しかし、閣議って、憲法の条文ではどうなっていたっけ?と疑問を発してみる必要がある。...
ISISとは何者か?
まるで地中から湧き出したようなISISの快進撃だが、これまでシリアでアサド政権と対峙してた反政府武装集団などとはまったく次元の違うスピードとパワーに圧倒される。モスル制圧は理解できても、本来ならその支配を貫徹するために、守りの姿勢に入るはずの集団が猛烈な勢いで南下しバクダッ...
政党の存在意義
政党の在り方に疑問を感じないわけにはいかない。事務所が新横浜のほんの裏手正面にあるので、地方にいても結局は東京で会合しなければならないかつての同志が新幹線でワンストップしてあるいはまた羽田から高速バスをつかって新横浜経由で立ち寄ってくれる。昨日もそうした仲間と話し合ったが、...
モスル陥落は何を意味するか?
BBCをはじめ国際報道が驚愕のニュースとしてISISによるモスル占領そしてティクリットからバクダッドへの侵攻を報道し続けている。ISISといってもトヨタのミニバンでも古代エジプトの神でもない。サラフィー・ジハード主義集団「イラクとシリアのイスラム国」のことだ、と説明しなけれ...