17名の犠牲者を出したパリ・テロの不思議
- 首藤信彦
- 2015年1月11日
- 読了時間: 2分
パリはテロ研究で何度も訪れた。それぐらいフランスとテロとの関係は深い。そこにはそれを実行する者も、取り締まる者も集まっている。そもそもテロリズムというのがフランスを始点とする概念だ。
それでも発生直後からこの事件に沈黙したのは、疑問点が多いことだ。技術的に言ってもパトカーへのフロントガラスの銃痕はドライバーに10発、助手席に5発集中している。AKでこれだけの集中度を見せるのは至難の技だ。射撃場のような場所で姿勢を固定しても、このような弾痕分布になるのは難しい。イエメンに旅行してテロリストの訓練を受けた若者がここまで出来るのかはわからない。
その若者は完全武装で、覆面をして落ち着いた行動をとっているが、そもそも国外逃亡せず立てこもって死ぬつもりなら、覆面など必要ないだろう。
これだけ用意周到に準備しているテロリストが自分の写真入の証明書を「うっかりして」車内に残すものか?その証明書に書かれた文字を読むとクワシは169センチとかなり小柄な感じがする。
クワシ兄弟がアルジェア出身であることは最初から報道されている。ならば逃走しているというブーメディアン容疑者はどうか?この名前はアルジェリアの元の大統領の名前と同じだ。婦人警官射殺そしてユダヤ人スーパーを攻撃したクリバリのパートナーとして名前が挙がっているが、最近では事件の前にもうシリアに逃亡しているという。ならなぜ最初から彼女の名前が出てきたのか?彼女が首謀者なのか?
クワシ兄弟はアルカイダ系の関連、クリバリはイスラム国関係という。これも不思議だ。紛争地で殺しあっている両グループがパリでは仲間なのか?
そしてテロと言論攻撃に反対する370万人のデモその先頭をきる各国首脳も参加しての連帯デモ。オランド大統領の隣にドイツのメルケル首相、近くにサルゴジ元大統領、キャメロンイギリス首相、犬猿の仲のアッバスとネタニヤフが同じデモの列に!...ではオランド大統領の隣にいるのは黒人の政治家は誰か?それはマリのイブラヒム・ケイタ大統領だ。
私が何に疑問を感じているかお分かりだろうか?
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