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オバマ移民法は次期大統領選挙の布石なのか?

  • sutoband
  • 2014年11月23日
  • 読了時間: 2分

議会との協議もなく、議会を無視した形で進められるオバマ移民政策は共和党与党の議会で強い反発を生みだしている。

おかげさまで、とは言わないが、すでに座礁しているTPP問題はさらに浸水が始まることになる。また、300万もの移民がアメリカ国民として同じ待遇を得るとなると、すさまじいハングリー精神の持ち主で、激しい労働生活を生き抜いてきた人々、そして場合によっては高学歴の者までが労働市場に流れ込んでくるので、アメリカの雇用情勢は緊張することになろう。ある意味、オバマの経済政策とも矛盾している。

だから、この措置は「人道的配慮」を別な議論の場においても、基本的には次の大統領選をにらんだオバマ大統領の起死回生の一撃になるかもしれない、と本人とスタッフは考えているのかもしれない。ともかくエスニック票は民主党候補者への追加票として大規模に貢献するのだろう。

日本ではこの問題は対岸の火事というか、まったく注意が払われていないが、世界中でこの難民問題が大きな政策課題として浮かび上がっている。

それは一つにはアジアがまだ経済成長の路線に乗っていて、差別や貧困を自国内である程度緩和できる状況があるからだ。紛争地アフリカや経済困難に直面する東欧を抱えたヨーロッパとは異なる。

その意味でもアジアの平和は、日本社会にとっても不可欠の要素だ。すべてがそれに懸っていると言っても過言でない。香港のデモや東南アジアでの仏教徒とイスラム教徒の対立など、もっとはるかに真剣な反応が求められる。

【参考リンク】

 
 
 

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