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日本版PMCかあ?! ついにきた「こんな時代」

シリア軍・反政府勢力・ISISの三つ巴の戦闘が続くアレッポで日本人が武装勢力に拘束されている映像が流れた。

自称日本版PMC(private military company: 民間軍事会社)かあ...。

もう30年前になるかな?南アフリカでPMCが産声を上げたとき、まだイラクやアフガンでのPMCの大発生なんて想像もつかなかったが、やがてこういう時代がくると軍事問題の専門家と話たことを思い出した。日本でも軍事産業や自衛隊退役者などを含め、着実に欧米PMCのサポート組織が広がっていると思う。

 今回の事件はこれとは違う流れだろう。いまの政権、政策、マスメディアの堂々たる流れにのって、この問題の複雑さも深刻さも危険も理解していない人も組織も金もそうした方向に動きだしている。彼のブログを見ると田母神氏とのツーショットもあって、ああ、そういう膨張を続ける母集団の一員なんだなあと納得させられる。

 イラク・アフガンでは悪名高いブラックウオーターなど10万を越えるPMCが活躍したのだが、彼らのほとんどは退役直前まで戦闘の現場で「同じこと」をしていた人たちで、戦闘に熟達しているだけでなく、現地情勢にも、言語にも、情報経路にも明るい。それこそ命がけでサポートする現地人もいる。そして外見は欧米人でも。多くは親族やはるか昔の出身などこの地ともつながりがある人も、自分の行動が自分が信じる神の摂理に従っていると信じる者も多い。

 そう考えると、捕まったら瞬時に命取りになる写真をブログやフェイスブックに載せている今回のケースは何ともコメントのしようが無い。要するに素人なんだろう。

 日本政府も何をしていたのだろうか?いま、ISISだけでも各国から数百人といわれる外国人参加者が国際社会で深刻な問題となりつつあるが、日本政府が対策を講じたとは聞こえてこない。まさか、安倍総理みたいに「だから、集団的自衛権発動で海外の日本人を救出しなければ駄目なんです」とでも言いたいのだろうか?

 軍事の民営化は国際政治にとって凄まじいリスク要素だ。しかし、今回のような事件の背後にある日本社会の状況はそれと同時だけどまったく異質なリスク要素だ。

暗澹たる気持ちで、今日一日をスタートした。

〇シリア・アレッポでISISに拘束されたとされる湯川遥菜(yukawa haruna)氏によるYouTubeチャンネル-現地シリアの様子がアップロードされています

〇湯川遥菜氏に関する最新情報まとめサイト(未確認情報含む)

シリアで拘束された湯川遥菜さんの情報をTwitter等でイスラム武装組織ISISに情報提供まとめ

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