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アベノミクスの看板の裏でぼろぼろになりつつある日本社会

アベノミクスの看板自体、株価暴落や貿易収支の悪化じゃやないが、表面には錆び、亀裂がめだつようになってきたが、その看板の裏側ではほんとに深刻な状況がでてきている。

福島原発の汚染水対策ほどではないが、「うまく行ってます」という話とは裏腹に、ますます深刻化しているテーマが日本社会の各分野で表面化し始めた。

この奨学金の問題も、まったく手がつけられないまま、経済の低迷でますます絶望的になりつつある。多くの大学が定員割れを起こす状況で、貴重な大学生をしっかり教育して次の日本の基盤をつくらなければならないのに、現実の奨学金は消費者ローンと変わらない。

日本学生支援機構(旧日本育英会)がすべきことは、取立ての厳格化や民営化ではなく、日本の次世代の育成のために過去の累積した問題を解決し、これからの育成制度を提言することのはずだが、現実は奨学制度まで安っぽい新自由主義にのっとられてしまった。

もっとも安倍氏自身が大学では高度な知識教育ではなく、即戦力となる職業訓練を目指せといっているようだから、改革提言のやりようがないのかも知れない。一刻もはやくこの政権を終わらせないと、日本がぼろぼろに崩れていく。

【参考リンク】

〇「奨学金返還訴訟、8年で100倍 機構が回収強化」 

朝日新聞デジタル 2014年8月9日

〇『奨学金が返せない』-困窮する滞納者33万人

NHKニュース「おはよう日本」 2013年4月3日 放送より

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